環境に良い紙っていったいと思ったDMの紙選び
Category : DIARY by kojima
2006年12月17日
いい感じで、いつも好き勝手デザインさせてもらっている、
switch H&C のDMがあがってきました。
今回は、ケナフという用紙を選んだ。
印刷物のデザインもしているものの、
なかなか予算や印刷の色のでかたなどの問題があって用紙の
選択肢は狭い。実際ケナフ、環境に良い紙とされているにも
関わらずお値段は高め。一般的な印刷会社で常用紙ではないからだ。
ケナフ用紙の場合表面にざらつきがってインクがしみるので、
発色が落ちて、素朴な感じがでて、今回のデザインには調度よかったし、
ケナフということで環境に良いイメージがあったので、
環境に優しくをテーマにしている私たちとしてもバッチリの用紙だと思い
選んだのですが、
後々調べをしているうちに、ケナフって本当に環境にいいのか?という疑問が
わいてきてしまった。
まずケナフが環境に良いとされる所以は、成長速度が非常に早いということで、
二酸化炭素を早く吸収するということで地球温暖化防止に役立つというもの。
しかし調べているとケナフの紙に使われる部分は茎の部分のみで半分以上が
焼却されるというのだ。それを考えるとどうやら環境への二酸化炭素排出と
吸収の関係はプラマイ0といったところなのだろう。
しかもケナフは一年草なので、枯れる際にCO2を排出する。
だから何年にもわたって二酸化炭素を吸収してくれる森の木に比べると非力なのだ。
そして商業用に生産されるケナフにはもちろんしっかり育ってもらうために、
肥料や農薬を与える。
う〜むむ。そりゃ、どこかの国ではじから無計画に伐採されづづける木から作られたパルプ
の紙よりは環境に良い気がするが、長い目でみるとやはり間伐木材を使った
紙が環境に良いように思う。日本は森がいっぱいですから。
しかしどれが間伐木材で作られた紙なのだろうか?
そんなの印刷会社に訊いてもなかなか回答がもどってこなさそうだ。
間伐木材や計画性に基づいて育てられた木材以外を使うよりは、
人がどかどか使う紙の分は、自分たちでケナフを計画的に栽培して使うという
のが良いのかもしれない。間伐木材の用紙はこれですというのがわかる人がいたら
是非教えてください。また環境にいい紙ってなんでしょうか?
PC、ネット社会ではありますが、DMやポストカードはやはり手に取っての
よろこびのあるものですからねー。