元日、田舎行きの列車にて

Category : DIARY, TOKYO by Ai K.

2006年01月04日

ホームで列車を待っていると、隣の入り口には腰の曲がりかけたおばあさんがリュックを背負って 列車を待っていました。横目でちらりと見て、「空席があったら譲ってあげよう」と思いました。 特別快速がホームに入ってきた時、空席は2つくらいしかないようでした。早足で入って空席に 向かうと、心配無用、おばあさんも反対側の入り口から同時に来ていました。 おばあさんが見上げて、僕に「いいですか?」。 僕、笑顔で「どうぞどうぞ」。 結局僕は入口のドアのところで立つことになりました。東京で「いいですか?」なんて躊躇していたら、 すぐに他の人に座られてしまうでしょうに、このおばあさん、普段列車に乗らない人なのでしょう。リュック と鞄を持って、親戚にでも会いに行くんでしょうか。僕はこのおばあさんが気になって、おばあさんが 下車するまで、ちらちらと見ていました。おばあさんは鞄を、本当にしっかりと握っていました。 列車の前4両が切り離され、いよいよ本当に田舎になってくると、沢山の人たちは下車していきました。 僕の正面には、20代中ごろの女性が座っていました。真っ青な帽子に真っ青のひらひらのスカート、 ウェスタンブーツという格好でした。OLというよりは、秋葉原にいるようなタイプの女の子でしょうか。 その子は一心に雑誌「エコノミスト」を読んでいました。その号の表題は「一億総投資家時代」。 エコノミストは学生時代読みましたが、株の専門誌ではなかったようです。今号の特集がたまたま 株取引なのでしょう。女の子は端から端まで、記事をひとつ残らず読んでいました。雑誌の表紙と 裏表紙を合わせて、新聞でも読むように読んでいきます。若いのですが、おばさんというより、なんとなく おじさんのように見えてしまいました。偏見のせいでしょうか。 去年はデイトレーダーが飛躍的に増えて話題になりましたが、この子もやはりパソコンの画面とにらめっ こして、売った買ったを繰り返しているんでしょうか。そんなこんなで、iPodのおかげもあり、退屈せずに 田舎に着くことができました。